プロ野球チームの運営会社である株式会社広島東洋カープ様。「3世代が楽しめる地元密着型の球団」という特色を活かしたストーリー性のあるオンワードコーポレートデザインの企画提案を評価され、年間指定席の購入特典グッズを継続的に採用いただいています。特典グッズは大きな反響を得ており、顧客ロイヤリティの向上につながっています。
今回は、同社でグッズの企画・販売をご担当されている入場券部の田仲様に、オンワードコーポレートデザインと取引を始めた背景やその効果、今後期待することなどをお伺いしました。
目次
チケット販売や来場者イベントなど、観客動員に関わる業務を実施
――まずは会社概要(事業やサービス内容)についてご説明をお願いします。
田仲様:弊社はプロ野球チームの広島東洋カープの球団運営を行っており、プロ野球の試合開催・運営、試合開催時やファンサービスのイベント企画・実施、グッズの企画・制作・販売などの事業を展開しています。
――田仲様の役割についても教えてください。
田仲様:私は入場券部に所属しており、チケット販売に向けた在庫管理やチケット販売業務などを担当しています。売れ行きの動向を見ながら、観客動員が少なくなりそうなタイミングでイベントを実施したり、来場者プレゼントのグッズ制作なども行ったりしています。
――入場券部には何名ぐらい社員がいるのでしょうか?また、部全体ではどのような業務を行っていますか?
田仲様:約20名在籍しています。外部委託せず何でも自前でやる球団ですので、他球団に比べると人数は多いですね。例えば自社のホームページでチケットの受付、発券、発送まで行っているほか、ホスピタリティ業務(例:車いすの来場者対応)、アミューズメント業務(子供向けのイベント、施設など)、スタジアムツアーも入場券部が担当しています。
今(11月)のようなシーズンオフ期間中は、来シーズンに向けた年間指定席の販売・調整がメインの業務です。来シーズンの日程が確定した後は、どこでどのようなイベントを打つかといった企画も行っています。シーズンオフにどれだけ準備できるかがチケットの売れ行きを左右するので、実は今の時期の方が大事なのです。
――球団として毎年の数値目標は定めているのでしょうか?また、数値以外で重視しているものはありますか?
田仲様:年間指定席の販売数や観客動員数などは年単位の目標を設定しており、年間指定席はおかげさまで全席完売している状況です。
数字以外では「3世代」というワードを昔から一貫して重視しており、祖父母から孫まで3世代が揃って球場に来られるような取り組みに力を入れています。実際に両親や祖父母の影響を受けてカープファンになる方が多いので、こうした面は強く意識しています。
「地元密着型」の球団でありたいという想いも強いですね。例えば定期的なアンケートを実施し、フィードバックを踏まえたグッズ開発やファンクラブ制度の改善などの施策を行っており、それらを通じて球場にふらっと行きたい時に行けるような生活に溶け込んだ存在になりたいと思っています。
「ファン目線」の提案と熱意が選定の決め手に
――オンワードコーポレートデザインとお取引をされることになった経緯について教えてください。
田仲様:最初のきっかけは、オンワードさんの担当者の長谷川さんが営業に来られたことでした。もともと弊社は多くの会社から新規でお声がけいただくことが多かったのですが、結局は地元の広島でお付き合いのある取引先に発注することが多かったです。
ところが、長谷川さんはご自身がカープファンということもあり、ファン目線から「お客様はこういうモノが欲しいんじゃないか?」という提案をしてくれました。提案されたグッズのクオリティが高くてデザインも良く、弊社が求める条件にも合っており、長谷川さん自身の熱意も感じたので取引をお願いすることにしました。デザインについては何度もやり取りしたのですが、修正対応等のレスポンスが速かったことや、ステンレスタンブラーのようにアパレル以外の商材でもレベルの高い対応をしてくれたことも好印象でした。
他社様からも提案は多く、検討段階では他の選択肢もありましたが、非常に熱い想いを持っている長谷川さんならやりきってくれると感じましたね。

――多くの会社からお声がけがあったとのことですが、他社からはどのような提案があったのでしょうか?
田仲様:バッグをはじめとするアパレル関連の提案もありましたし、オンワードさんと同じステンレスタンブラーを提案してきた会社もありました。
――そうした中で、どのような基準(要件や条件、比較ポイント)で発注先を選定されたのか教えてください。
田仲様:弊社は常々、社長から「お客様の目を見て仕事をしなさい」と言われていることもあり、具体的な細かい基準というよりも「お客様が喜んでくれるモノ、欲しいモノは何か?」という基準で選定しました。特に、「こんなグッズをカープが出すのか」という驚きやワクワク感を与えられるかという点を重視しました。
具体的なプロセスとしては、各社の提案をこちらで絞った上で一つずつ社長に見てもらい最終決定するという流れです。その中でも我々担当者の想いはありますので、ステンレスタンブラーを選定した時はオンワードさんの提案を第一候補としてプレゼンしました。
お客様の気持ちを汲み取ったストーリーを提案したことで、多くの反響を獲得
――オンワードコーポレートデザインのご提案や対応など他社と違うと感じられた点はございますか?
田仲様:オンワードさんはクライアントやその担当者に対して真正面から相対してくれますし、さらにその先にいるファンを見据え、「3世代」や「地元密着」「生活に溶け込む」といった我々の理念を実現する本気の提案をしてくれるところが他社との大きな違いだと思います。
また裏表がなく、こちらからの要望に対して「良いものは良い、悪いものは悪い」とはっきり言ってくれるところにも好感を持てます。いつでも気軽に相談ができ、無機質ではない温度感のあるコミュニケーションが取れるのも良い点ですね。長谷川さんのLINEの連絡先も知っていますが、営業担当者のLINEまで知っているところは他にありません(笑)。

――お取引前に期待されていた効果・解決したかった課題は解決できましたか?実際にどのような成果・効果があったか教えてください。
田仲様:コロナ禍でお客様がなかなか観戦に来られなかった2021年に、年間指定席の特典として社長からファンの方へメッセージカードを送りました。これは、球場に足を運びづらいお客様の気持ちをオンワードさんが汲んで実施したものです。併せて、球場に来られなくてもカープに常に触れていられるように万年カレンダーもご提案いただきました。フォントやカラーなどを何度も修正し、箱を開けたときにシーズン開幕日の日付が目に入るようにしてお渡しするなど、細かい部分にもこだわりました。
このように、お客様の気持ちを汲み取ったストーリー性のある提案により、グッズを通じてファンロイヤリティを高めることに成功しました。この2021年のグッズはファンから多くの反響をいただき、大きな効果を実感できましたね。
▲2021年シーズンに配布したメッセージカードと万年カレンダー
社員のチームワークが良く、会社全体で熱量を持って提案してくれる
――オンワードコーポレートデザインとお取引をされて10年ほど経過していますが、最初と今で印象や満足度に変化はありますでしょうか?
田仲様:オンワードさんは大企業ですので、最初は大企業にありがちな世間のトレンドを推すような提案を一方的にしてくると思って身構えていましたが、実際は全く違っていてすぐにイメージが変わりました。ずっと熱量が高い状態で取引を続けていくうちにアイデアが徐々に増えてきているので、その点にも満足しています。
オンワードさんは「人対人」を大事にしていると感じますし、仕事をしながらワクワクする感じがあります。また、毎回高い期待値をクリアする提案をしてくれるので、非常に満足です。
――オンワードコーポレートデザインの他の社員や会社全体の印象はいかがでしょうか?
田仲様:オンワードさんはチームワークが優れていると思います。デザイナーやMDの方も含め、長谷川さんが目指していることにチーム全体で応えようとしていることがうかがえますし、会社全体として熱量があり顧客への想いを感じます。
また、営業担当の長谷川さん以外の方とも直接コミュニケーションが取れる点も好印象です。例えば他社のデザイナーとはお会いしたことがないのですが、オンワードさんのデザイナーの方は長谷川さんと一緒にカープの球場(マツダ スタジアム)まで一緒に来られたことがあり、直接お会いすることでカープの想いを伝えることができました。
――これからのオンワードコーポレートデザインに期待すること、ご要望などあれば教えてください。
田仲様:「長谷川イズム」を他の担当者にも受け継いでいってほしいと思います。「長谷川イズム」とは単に質の高いものを提案するだけでなく、実際の顧客のニーズを汲み取った上で、「なぜこれを提案するのか?」というストーリーや背景を、熱意をもって語れるマインドや能力のことです。そうした提案をしてくれると我々としてもありがたいですし、より前向きな気持ちで「やってみよう!」という気持ちになれます。
現在もリモートではなく実際に会いに来てくださる頻度が高いですが、今後も直接お会いする頻度を維持、あるいはさらに高めてもらえるとうれしいですし、より熱意が伝わると思います。また、ステンレスタンブラーや万年カレンダーのように、これからもアパレルに限らずより多様なアイデアやストーリーを考えてもらえればと思います。

